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M&A法務概論 ASEAN編

M&A法務概論 ASEAN編
比較的安定した経済成長が見込まれているASEAN地域で、M&Aを行うか検討されている企業は多いのではないでしょうか。クロスボーダーM&Aは、海外で一から事業を育てていくことと比べれば、すでに出来上がっている状態から海外事業を展開することができるため、時間短縮となり、効率的といえます。しかしその一方で、すでに出来上がった企業の文化や言葉、法制度、コンプライアンス意識の違いなどにより、ビジネスを進めていくうえで難しい側面もあります。

M&Aはあらゆる側面から検討する必要がありますが、特に本コースでは法的な視点に特化し、ASEAN各国の外資規制の特徴や、契約締結時に問題となりやすい項目を含む知っておくべきポイントを「組成段階」「交渉開始段階」「デューデリジェンス」「契約交渉・締結、クロージング」「Post Merger Integration」の5つのステップに分けて解説します。

ASEAN地域の企業買収の担当者はもちろんのこと、今後東南アジアへの進出やM&Aを検討されている企業の経営者、法務担当者、M&A後の企業への駐在員もしくは駐在予定者などにも是非ご視聴いただきたいコースです。また、東南アジア展開のみならず、他の国への進出を検討している方にも役に立つ内容が盛り込まれています。


【講師プロフィール】
山中 政人(やまなか まさと)

西村あさひ法律事務所パートナー
シンガポール事務所 共同代表

2002年より弁護士業務を開始し、三井安田法律事務所、外国法共同事業法律事務所リンクレーターズ、三宅坂総合法律事務所を経て、2008年西村あさひ法律事務所に入所。公募、第三者割当、グローバル・オファリングなど、キャピタルマーケット業務を専門的に手がけ、日本の企業のグローバル・オファリング、韓国、台湾、香港、シンガポールでのIPOに関与する。2011年より2012年まで香港のノートン・ローズ法律事務所に出向した後、2012年2月より西村あさひ法律事務所シンガポール・オフィスにて執務開始。M&A、ジェネラル・コーポレート、ファイナンスなど日本企業のアジア展開を幅広くサポート。 

【コース内容】
EP.1  クロスボーダーのM&Aが難しい原因は何か?
・自己紹介
・「海外展開」する際の選択肢とは
・文化の違いはビジネスに影響する

EP.2    ASEANでのM&Aのステップ
・M&A “5つのステップ”
・「ターゲット」を定めよ
・ASEAN内の「外資規制と法制度」
・M&Aエージェントとは?

EP.3    フィージビリティスタディ①外資規制
・M&Aで注意すべき外資規制
・外資規制も国ごとに異なる
・規制回避の裏ワザ「ノミニースキーム」

EP.4    フィージビリティスタディ②強制公開買付③競争法
・大企業の買収時に行う「強制公開買付」
・公開買付のルールを理解せよ
・市場占有率に紐づく「競争法」とは?

EP.5    交渉開始過程-NDAと基本合意書の締結-
・情報収集で必ず締結するNDA
・買収の第一歩は「基本合意書」から
・法的拘束力を持たせるべき項目

EP.6    交渉開始過程-DD-
・デュ―デリジェンスの手順
・法務DDで注意すべき項目
・Anti-Bribery DDとは?

EP.7    契約関係-よくある問題-
・「細かな契約」を心がけよ
・日本と異なる契約法 3つの考え方
・職業選択を制限する「競業禁止規定」

EP.8    契約関係-準拠法・紛争解決方法-
・「準拠法」という考え方
・“どこの機関”で仲裁すべきか?
・リスクから規定内容を定める

EP.9    契約関係-株式取得に関する契約-
・「株式売買契約(SPA)」とは
・SPAで見落とせない「4つの視点」

EP.10    契約関係-株主間契約-
・株を残す場合は「株主間契約」を結ぶ
・株主間契約で注意すべき2ポイント

EP.11    Post Merger Integration
・PMIの正攻法とは?
・真の国際人材とは?
・本社と現地で「全体最適」を目指す

EP.12    弁護士の選び方
・ローカル弁護士を取り巻く課題
・日本人弁護士の利点とは?
・日本人弁護士の役割

EP.13    あなたが今からできること
・行動を積み重ねゴールを明確に
・直接のコミュニケーションが活路を開く

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