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国別ビジネス法務 シンガポール編
国別ビジネス法務 シンガポール編
国内外問わず、安定した事業運営を行うために、最低限の法務に関わる知識は必須です。
「法務は専門家に任せているので理解していなくても大丈夫」「弁護士に相談すればいい」そのように思っている方も多いかもしれません。しかし、法務の知識がないことで、意図しない不正に関与しているような落とし穴にはまるリスクもあります。国内はもとより、海外ではさらにそのリスクは高まります。一方で、法務の知識があれば、戦略的にビジネスを展開することができるという可能性も広がります。
本コースでは、各国の特性に合わせた法務のポイントを5つのフェーズに分けて解説します。具体的には、外資規制や、形態などの①会社設立フェーズ、ガバナンス、機関設計などの②会社の構造を整えるフェーズ、そして労働法を中心とした③会社のメンバーを揃えるフェーズ、さらに、知財や情報保護、契約関連などの④会社運営フェーズ、そして訴訟などに関わる⑤紛争解決のフェーズです。以上のフェーズに即して必要となる法務について押さえておきたいポイントをお伝えします。
法務は決して他人事ではありません。本コースをご視聴いただくことで、グローバルビジネスの運営に必要な現地の法務事情を理解し、法務の「勘所」を押さえることができるでしょう。現地駐在員、駐在予定者の方、また、国内で海外事業に従事する方にも参考となる内容です。
【講師プロフィール】
山中 政人(やまなか まさと)
西村あさひ法律事務所パートナー
シンガポール事務所 共同代表
2002年より弁護士業務を開始し、三井安田法律事務所、外国法共同事業法律事務所リンクレーターズ、三宅坂総合法律事務所を経て、2008年西村あさひ法律事務所に入所。公募、第三者割当、グローバル・オファリングなど、キャピタルマーケット業務を専門的に手がけ、日本の企業のグローバル・オファリング、韓国、台湾、香港、シンガポールでのIPOに関与する。2011年より2012年まで香港のノートン・ローズ法律事務所に出向した後、2012年2月より西村あさひ法律事務所シンガポール・オフィスにて執務開始。M&A、ジェネラル・コーポレート、ファイナンスなど日本企業のアジア展開を幅広くサポート。
【コース内容】
EP.1 本講座を学ぶ目的とシンガポール法務の概要
・自己紹介&本講義につい
・なぜ法務は他人事ではいけないのか?
・シンガポールの法制度の概要
EP.2 会社を設立するフェーズに必要な法務
・設立に関する法制度の概要
・現地でM&AやJVを立ち上げるメリット
・各設立形態とその特徴
EP.3 会社の構造を整えるフェーズに必要な法務
・構造を整えるフェーズの法制度の特徴
・組織構造と必要な機関
EP.4 会社のメンバーを揃えるフェーズに必要な法務
・シンガポール雇用法の基本事項
・解雇に関する規定
・就労許可に関する規定
EP.5 会社を運営するフェーズに必要な法務「許認可・ライセンス」
・許認可に関する法制度の特徴
・許認可が必要な事業
・許認可が必要か判断するには?
EP.6 会社を運営するフェーズに必要な法務「契約と不動産」
・契約に関する独特の考え方
・Liquidated Damages条項を設定する
・不動産に関する法制度の特徴
EP.7 会社を運営するフェーズに必要な法務「競争法」
・シンガポール競争法の概要
・競争法を構成する三本の柱
EP.8 会社の運営に必要な法務「個人情報保護法」
・個人情報保護に関する現状
・保護対象となる個人情報とは?
・個人情報保護法を成す “11の義務”
EP.9 会社を運営するフェーズに必要な法務「贈収賄防止法」
・シンガポールでは汚職がどれくらいあるか?
・“贈収賄”とは何か?
・贈収賄の事例とその対策
EP.10 会社のための紛争のフェーズに必要な法務
・主な紛争解決方法と特徴
・紛争解決条項を定め事前予防に努める